伝説の猟師

7月の行事の日

連日の猛暑により、外出は控え、施設内でのゲーム大会を開催した。

輪投げ、ボーリングとシンプルなものから、射的、もぐらたたきとちょっと難しそうなものまで4種類。

利用者さんに各ブースを回ってもらうこととなった。

 

皆さん、一番苦労し、そして一番盛り上がったのは射的。

両手が十分に使えない方や、手先が不自由な方も多い中、なんとか銃を抱え、的となるサル、シカ、イノシシを一生懸命狙ってもらった。

 

「あ~、おっし~」

「残念、もうちょっとやったな~」

との声が出るなか

ひときわ背の高いKさんが、前に出る。

「あ、Kさん、やりますか? 準備しますね~」

と、声をかけ弾をこめようとする職員。

しかし、Kさん、その職員を制し

慣れた手つきで銃を持ち、自ら弾を込め、ギュッとレバーを引き

的に目をやると

スッと背筋を伸ばし、流れるような美しい構えから

一瞬の静寂の後

 

パ~ン!

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弾は、仁王立ちするタヌキのドテッ腹に見事命中。

「うぉ~、Kさん、すげー!!!!!!!」

興奮し絶叫する職員を横目に

次の弾を込め、倒れたタヌキの隣でこちらをにらみつけるハクビシンに狙いを定める

 

パ~ン!

 

ひっくり返り白目むくハクビシン

『 伝説の猟師 ここに降臨 』 である。

その後も、次々と田畑を荒らす獣を倒し、村に平和が戻ったことを確認すると

Kさん、颯爽と会場をあとにした。

 

「Kさん、ありがとう~!!!」

 

かなりの勝負師であったKさん。

あとで相談員に聞くと、なるほど、趣味はパチンコらしい。

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