「食べたいものはありますか?」
「好きな食べものはなんですか?」
月に一度の、座談会。
利用者様のご希望を、和気あいあいとうかがう、慈宗院が大切にしている場です。
そんななか、少しでも利用者様のご希望に寄り添えればと、11月は「みそラーメン」と「あげ寿司」が新たに食事のメニューに加わりました。
みそラーメンは、いつものお味噌に、にんにくや生姜をきかせ、最後にバターも入れたことで、寒い季節に沁みるとても濃厚なスープに仕上がりました。
スープの味を味わってもらいたいと盛付前に麺を軽く煮込んだり、きざみ食の方には乾燥していないかと提供ぎりぎりまでそそぎ直したり、調理員のこだわりが詰まっています。
リクエストされた利用者様からは、「おいしかった。下地まで全部いただいたわ。」
と空っぽの器を見せていただき、提供できた喜びを感じました。
あげ寿司は、根強くたくさんの声をいただき、介護課と試食、検討し、満を持しての登場です!
あげは、地域によって好まれる味つけがちがうなか、施設で味つけをしようと決め、何等分に切って出そうか?など、安全に提供できるよう備えました。
あげをやぶらないようやさしく包みこみ、まるまるとした手づくり感たっぷりのあげ寿司になりました。
「おいしかった」「もっと甘くしてほしい」「もっと多くしてほしい」などいろいろな声をいただきました。
すしあげが若干不足してしまうハプニングも地元の業者さんのご協力で乗り越え、
「具材入りの酢飯で挑戦したい」「調味料を調整しよう」「飯の量や数をどうするか見直そう」「次に活かしていこう」と厨房では早速、前向きな声が飛び交っており心強いです!
利用者様のご希望から、職員みんなで考え、新たな経験ができること、成長できることに感謝しながら、これからも1つでも多くの「食べたい」に寄り添っていきたいです。